え?!トラブルシューティングが数秒で?!Epsagonに入門してみた #Epsagon

え?!トラブルシューティングが数秒で?!Epsagonに入門してみた #Epsagon

Epsagon入門記事です。初めてEpsagonを触ってみたところで書いた記事になります。
Clock Icon2020.04.10

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こんにちは、コンサル部のテウです。

最近、Epsagon という可観測性(Observability)の為のSaaSサービスがとても面白く感じており、ご紹介させて頂きたいと思います。

Epsagon とは

Epsagonは、トラブルシューティングの為の分散トレーシングモニタリンググサービスです。特にマイクロサービスやサーバーレス系のシステムの場合は、可観測性が確保出来る、とても便利なツールです。

上記のService Mapをみると、AWS X-Rayと似たような感じで、 AWS X-Ray とよく比べられたりするのですが、AWS X-Rayよりも更に便利なツールだと感じております。

私もまだちょっと触ってみただけですが、以下で個人的な感想を記載させて頂きたいと思います。 (ちなみに JaegerZipkin というオープンソースプロジェクトなどもありますが、今回は AWS X-Ray と Epsagon を主に比較してみます)

1. AWS X-Ray よりアップデートが早い

例えば、Epsagon は AWS AppSync も世界一番早くサポートし始めたサービスです。このブログを書く時点で AWS はまだサポートしていない AWS Step Functions や Amazon Kinesis も既にサポートしています。

ちなみに AWS X-Ray がサポートしている全てのAWSサービスリストは以下のページをご覧ください。 AWS X-Ray と他の AWS のサービスの統合

2. 何もしなくて良い。デフォルトで見えるサービスが多い

Auto-Tracing という機能があり、コード内に何かを書いてデプロイすることなく、AWS インテグレーションしただけで勝手にトレーシングしてくれます。Step Functions のような非同期サービスをトレーシングする為には、簡単なコードをインポートする必要がありますが、基本はこういうこと無しでほぼ全てのリソースが Service Map から見えます。

3.(多少主観的ですが)AWS X-Ray より分かりやすい

多少主観的な思いですが、Epsagon の方が楽だと感じたところの中で特に楽だったのがログ周りです。Epsagonは全てのフローが見える Service Map から始め、以下のような細かいところの確認もできますが、

更にログもそこですぐ確認できることがとても分かりやすいし、楽だと感じました。

なお、以下の図のように様々な観点での機能が揃っていて、多様な観点から分析して早くトラブルシューティングすることも可能です。

4. AWS以外のサービスもたくさんサポートする

そもそもサーバーレスアーキテクチャーはサードパーティ製品に頼ることが多く、AWS以外のサービスも積極的に導入して開発を進めることが一般的だと思います。その場合、Epsagon は AWS X-Ray に比較して圧倒的に幅広く多様なサービスをサポートしています。もちろん、ハイブリッドクラウドの構成でも全く問題なく使えるサービスとなります。これができる理由としては、Epsagon はエージェントレスで動くからとなります。

Epsagonさんの外部向け活動

Epsagon ブログ

Epsagonさんは弊社のDevelopers.IOのように技術ブログも運営しています。モニタリングや分散トレーシング関連の素晴らしい記事がたくさん書いており、とても勉強になります。Epsagon 以外の他のサービスや概念についても充実した記事もたくさんございますので、英語ですが、興味ある方は是非読んでみてください。

Epsagon Webinar

Epsagonさんは Webinar も周期的に開催しております。私も一回参加してみたんですが、非常に良い内容だったと思いました。

お金の話

年間プラン

月間プラン

Epsagon は年間プランと月間プランがございまして、その中でもトレーシング数によりプランが異なります。

  • 100万トレーシングまでのプランは 年間プランの場合「99ドル/月」、月間プランの場合「116ドル/月」
  • 500万トレーシングまでのプランは 年間プランの場合「249ドル/月」、月間プランの場合「292ドル/月」
  • 1000万トレーシングまでのプランは 年間プランの場合「449ドル/月」、月間プランの場合「528ドル/月」

そうですね。何も考えず最初からこの Epsagon の価格表をみるとちょっと高いんじゃない?と思う方もいらっしゃると思います。

ですが、Epsagonにより可観測性(Observability)を確保している場合と、可観測性が確保されていない場合のトラブルシューティングのスピードを比較してみると、非常に安い価格だということが分かります。可観測性が必要な複雑なアーキテクチャーを設計し、開発までできたエンジニアさんたちはすごい技術力を持っていらっしゃると思います。そのエンジニアさんたちの高い給料を、可観測性の確保ができず、ずいぶん長い時間をトラブルシューティングに使ってしまうことは、正にもったいないかと思います。サービスを運用しながらイシューは常に発生するものですし、そのイシューを出来る限り早く解決することはビジネスの成長にも直接繋がります。

その観点でみた Epsagon の価格は非常に合理的なものだと思います。

最後に

マイクロサービスやサーバーレス技術に興味がある私は、マイクロサービスアーキテクチャーやサーバーレスベースで開発されたサービスを、どうやって効率的に運用すべきかを考えることが多いです。こう考えてみると、一番先に確保すべきなものは「可観測性(Observability)」かと思います。ですが、伝統的なアプローチであるメトリクスの取集やログ分析等だけですと、可観測性は確保しきれないと思います。

その際、分散トレーシングツールを活用すればある程度の可観測性が確保できるはずですね。そのツールの中でも Epsagon のようなSaaSサービスを導入することで、運用時のトラブルシューティングが非常に早くなりますし、ずいぶん楽になると思います。

なので、これから引き続き Epsagon の「やってみた」系の記事を書こうと思っています。お楽しみにして頂ければ幸いです。

それでは、以上、コンサル部のテウ(@twkiiim)でした!

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